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手の親指から中指がしびれて痛むと訴える50代女性の一症例

富良野より当院HPをみてご来院の50代女性Kさま。

 

主訴: 左第1〜3指(親指〜中指)にしびれ・3指(中指)に痛み、右第2指(人差し指)の痛みが度々起こっており、2ヵ月前(当時)よりひどく辛い。

 

所見:
左手はものを握っても力が入りにくい。特に示指と中指が強くしびれ、痛む。 右手は左手程しびれと痛みは少ない。

 

仕事がPC作業を中心とした方で、過去は寝る暇もない程忙しくしていたとのこと。最近特に忙しくなった訳ではないが、症状が悪化している。
整形外科で診てもらったこともあるが、頚椎には問題はないとのこと。

 

東洋医学的な四診事項も含めると、手足が極端に冷えており、皮膚が紫暗色になっている。舌は淡白、背侯診では背骨と肩甲骨の間に筋緊張が強く、胃腸関連の兪穴が力がない。
脾虚(胃腸の弱り)が著しく、身体が冷え切っている状態であったため、しびれは、脾虚に加え使いすぎによる「血虚症状」と判断。

 

治療:
初診:胃腸を元気にする事を主とし、手指に繋がる背中のツボを合わせて選択し、加療スタート。
初診直後、握りやすいとのこと。

 

3診目(1週間後):しびれが 「2/10」 へ、痛みは 「3/10」 へと変化する。
前回同様の治療を行う。

 

8診目(1ヵ月後):しびれはほとんど感じない。以前は力が入らなくて出来なかったが、瓶の蓋を回したり、タオルを絞る動作が可能になる。その際に中指が痛む事がある。

 

15診目(3ヵ月後):しびれや痛みは日常生活で感じない。
ここより先は、1週間に1回の治療を、2週間に1回へ変更し、予防も兼ねて継続治療をすることに。

 

以降、左手にしびれや痛みが再発することはないが、現在は右手首の痛みが出現しているため、加療継続中。

例年だと、冬は寒くて手足が冷え切ってしまっていたのが、鍼を始めてから手足がポカポカして暖かいので、とっても楽に過ごせているとの事でした。

 

考察: 痛みとしびれに加えて、力が入らないと訴えていたKさま。本来であれば神経根症状を疑い、ヘルニアなどが示唆されるところですが、初診の時点で動かしやすさが出たため、極端な血流障害が症状悪化に関連しているのではないかと推察し、治療を組み立てました。

 

結果、しびれが消失するに至ってくれたのは幸いです。

一見、神経症状で予後が悪いかな、と思うものでも、しっかり病態が把握でき、適切な処置が出来ると、症状が快方へ向かう事があります。
しかし、神経症状があまりにも強い場合は闇雲にマッサージなどをしていると、悪化してしまうケースもあります。

 

しびれがある場合、一度はMRIなどの精密検査をすることも大切です。

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