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顔面神経麻痺でご来院のCさま、ご卒業

東川町在住の70代女性Cさま

 

主訴:6日前に右目に違和感が出現。翌日には右目と右側頭部に痛みが出てくる。
2日後、朝起きたら顔が歪んでおり、

 

・右目が閉じない
・水分を口に入れると、右口からこぼれる
・食べ物が歯ぐきと唇の間にたまる
・パピプペポ、が言えない(比布が発音出来ず)
・おでこのシワとほうれい線が右半分なくなる

 

等の状態になり、かかりつけ病院へ受診し、顔面神経麻痺と診断、専門病院へ紹介される。

 

 

医師からは、糖尿病を患っている都合、ステロイド剤を簡単に処方出来ないと言われる。(※)
ステロイド剤を服用する事で、今後インシュリン注射が必要になることが予測される旨と、顔の歪みが治る保証はない旨を伝えられたため、その場では決められず、とりあえずビタミンB12のみ処方され、帰宅。

 

 

その後すぐに、かかりつけ医師に再度相談したら、鍼灸が良いのではないかと言われ、当院へ受診。(発症後3日目)

 

 

所見:
近年身内の不幸もあり、不安やストレス、仕事(種農家)の疲労も強く、普段から肩こりが強い。
総合的に診て、糖尿病も患っている事も鑑みて、風痰阻絡・肝気鬱結による顔面神経麻痺と判断。

 

治療:
初診:疏肝と化痰を主に、加療スタート。背中のツボに加え、足、手のツボを選択し、顔のツボは使用しなかった。
初診直後、顔のつっぱり感が減少したとのこと。

 

2診目(発症4日目):同様のツボを選択し、加療。

 

3診目(6日目):この日も同様の加療。目が2/3閉じるようになり、比布(パピプペポ)が聞き取れるようになる。

 

4診目(7日目):車の運転後、涙が出て目が痛い。同様の加療。

 

7診目:(13日目):水が口から漏れなくなる。比布がはっきり言えるようになってきた。

 

9診目(18日目):目が閉じることができ、兎眼症状は治まる。この頃から「治ったんじゃない?」と周囲から言われるようになる。

 

10診目(20日目):おでこにシワを寄せられる。口角が自由に広げられ、しっかり笑えるようになる。

 

12診目(28日目):ほうれい線も左右均等になり、見た目の顔の歪みは感じられない程に回復している。車の運転をすると目が突っ張るため、継続加療。

 

15診目(46日目):かかりつけ病院受診日。医師から「治ったね〜!やっぱり顔面神経麻痺は鍼が良いって言ったでしょう?ステロイド剤使わなくて良かったね!」と言われる。この日で顔面神経麻痺としての治療は終了し、以降は肩こりや腰痛などのメンテンナスとして加療中。

 

 

 

考察: 急な顔面神経麻痺の原因は、①怪我や手術で神経が損傷、②脳卒中、③ウィルス感染、等が考えられます。

 

 

Cさまは、糖尿病を患っていたので、②脳卒中をすぐに除外する必要がありますが、専門病院の検査で異常なし。
よって③ウィルス感染であろうとの診断でした。

 

ステロイド剤を使用することが出来ず、処方されたのは神経の栄養になるビタミンB12のみ。
医師からは、インシュリンの注射と一生付き合う事になると思われるが、ステロイド治療をしますか?と。

 

そんな事言われたら簡単にお願いします、とは言えませんよね・・・

 

 

今回のツボを選択する際に、顔のツボは一切使用しませんでした。

 

顔面神経を直接何かしらで損傷された訳ではありませんので、原因は顔に問題があるとは考えませんでした。
顔面(神経)を栄養しているルートに問題があると考え、それを改善するべくツボを選択しました。

 

結果、約2週間で見た目が回復し、1ヵ月で麻痺症状がなくなりました。

 

 

何より、発症3日目で鍼灸をスタート出来た事が何より回復の助けになったと思われる症例です。

 

 

顔面神経麻痺でお悩みの方は、病院の受診と同時進行で鍼灸を早い段階で併用することをお勧め致します。

ステロイド治療と併用することも可能ですので、担当医師に鍼灸併用を相談して下さい。

 

 

少しでも早く元の状態に戻るお手伝いが出来ればと思っています。

 

 

※ポイント:
ステロイド剤(副腎皮質ホルモン・コルチゾール)は、血糖値を上げてしまう副作用があるため、糖尿病の既往がある方は、さらに血糖があがり、悪化させてしまう恐れがあります。よってインシュリン注射を行う事でステロイド剤が処方可能になります。

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