右膝内側側副靱帯損傷後の後遺症を訴える20代自衛官、ご卒業
お悩み
靱帯損傷後の後遺症
感想
主訴:
訓練中に崖から落下し、右膝内側側副靱帯を損傷。その後整形外科にて検査し、保存療法にて加療。
一旦痛みは引き、日常生活を送っていたが、訓練中に右膝内側に痛みを感じるようになり、当院へ来院。
所見:
膝を最大屈曲(しゃがむ)時に右膝内側に痛みが走る。
外反動作(膝を内側に曲げる)でも膝の動揺感はない。
東洋医学的所見:
膝の内側に関連のある、大腿後面・臀部の経絡に強い緊張がみられ、下腹に力がない。
外傷ではあるものの、肝鬱と腎虚所見があったため、疏肝補腎にて加療スタート。
初診:
基本治療穴の背部、臀部、大腿後面に鍼のみで施術。
来院前の痛みが10/10とした場合、動作確認時の痛みが、5/10以下になったとのこと。初診はこれで様子をみて次の休みの時に来院するよう伝える。
2診目:
2週間後来院。休暇中で訓練がなかった影響もあり、痛みは3/10程度とのこと。
日常生活は痛みをそこまで感じないが、動き始めの動作や、膝最大屈曲時も痛みを感じる。
初診と動揺の配穴で加療し、直後の動作確認時では、痛みは全く感じない。
演習が控えているとのことだったので、前後の訓練等で痛みが再発するようであれば来院するようにと指導し、一旦卒業。
考察:
日常から訓練で身体を動かしている方であると言う点、年齢的にも若い点が、今回早い段階で痛みが取れてくれた要因の一つであろうと考えます。
いずれにしても、靱帯損傷後の痛みは、発生してから早い内に治療ができると、痛みの治まりも早い傾向にあります。
スポーツ外傷なども同様の事が言えますので、お困りの方は受診を悩む前に、一度お電話などでご相談頂くことをおすすめ致します。
※効果には個人差があります。