不妊ケアで受診された41歳Sさまご卒業
41歳女性(当時40歳)、不妊ケアにて当院へ受診されたSさま。
結婚後、7年程自己タイミングや不妊クリニックでのタイミング療法、AIHを行うが妊娠に至らず、知人の紹介で当院へ受診され、当院治療開始「5周期目」で無事妊娠の確認ができ、妊娠12週を迎え、ご卒業されました。
主訴:
挙児希望(不妊)
経過:
妊娠への取り組みから5年間ほど自己タイミングを行っていたが、結果が出ず旭川市内の不妊クリニックへ受診する。
その後クリニックにてタイミング療法とAIHを行うが妊娠に至らず、一旦自己タイミングに戻す。
経過をみていたところ、知人に当院を紹介され、受診する。
検査結果:
血液検査、卵管造影検査、精液検査等で特段の異常はなしと言われる。
クリニック初診(当院受診1年前)の血液検査(d3)で、E2:54、FSH:7.96、AMH:4.82であったが、基準値としてはすごく良好という訳ではないことをお伝えし、一度医療機関を変えてみてはどうかと打診をしたところ、ご本人も納得し、札幌のAクリニックへ受診する事になる。
所見:
「手足の冷え」「上半身のほてり」「耳鳴り」があり、また「肩背部の緊張感が強い」状態であることから、上実下虚(足元を温める力が弱く、頭に気が昇る状態)を是正することを目的として治療を組み立てる。
※子宮は下半身に位置するため、上実下虚の状態は、子宮を栄養する気血が不足してしまう事で不妊をきたすと考える。
治療経過:
上実下虚を是正するべく、背中、手足のツボ中心で施術を行い、自宅でのお灸をしてもらう。
移植周期は、子宮内膜肥厚時期に2度施術と、胚移植当日にも施術を行い、判定を待つ。
結果、無事陽性判定を頂き、その後12週まで当院へ受診して頂き、不妊ケアとしては一旦ご卒業。
考察:
当初あった、お腹の硬さ、常にあった肩背部の緊張感も減少し、下半身の冷える感じも少なくなり、良い状態で移植に向かう事が出来ました。
妊活をはじめて7年間という期間を経ての妊娠であったので、喜びも大きい結果となり、とても安堵しております。
Sさまは、旭川市内の通院していたクリニックと、札幌のクリニックのどちらでステップアップしようかお悩みでした。
クリニックの特徴をお知らせした上で、札幌の2つのクリニックに絞って、Aクリニックを選択し、結果に繋げて頂けました。
Sさまが無事にご出産されることを願っております。
不妊ケアにおいて、鍼灸で行う事は、身体のメンテナンスです。
メンテナンスと同じくらい大切なのが、医療介入が必要かどうかの見極めと、医療機関の選択です。
きむら鍼灸院は、東洋医学的な不妊に対するアプローチに加え、ご自身にあった最善の治療法の選択を一緒に考えて行きます。
まだ医療機関には受診したことがない方でも、一緒に最善の方法を考えていきますので、お気軽に相談頂ければと思います。