16歳から50歳未満の女性1,906人を対象とした、働く女性の健康に関する実態調査(女性労働協会,2004年3))によれば、月経痛はかなりひどい(服薬しても会社を休む)は2.8%、ひどい(服薬すれば仕事ができる)は25.8%で、この両者を併せると,28.6%と1/4以上の女性が強い月経痛を訴えているとあります。
その年代別の検討では、年齢が高くなるにつれて月経痛の程度は軽くなっており、25歳未満の女性には、実に43.1%に強い月経痛を認めているというのです。
私が都内や横浜で診てきた期間、他の症状(肩こりや腰痛)で鍼灸受診をしたけど、結果生理痛がひどくその治療に変わっていく。そんなケースも多く、生理痛で悩んではいるけどピルは飲みたくないし、仕方がなく鎮痛剤で抑えているが、ナチュラルに治せるものならば治したい。という方が非常に多いなと実感しました。
生理痛でお悩みの方、東洋医学がご自身やお子様の助けになれると思います。一度当院へご相談ください。
日本の女性は平均12歳で初経(初めて月経になること)が始まり、閉経は50歳前後で迎えるのが平均的です。
月経周期は25日~38日の間が正常範囲とされています
月経による出血の持続期間は4日から7日間。また月経期間中の月経血の総量は、50~150ccとも言われています。
生理不順は意外に多いもの。前後2~3日ずれる位は問題ありませんが、月単位でずれる場合は、基礎体温表を付けることをお勧めしています。3ヵ月程計ってもらえると何が問題か見えてきます。
生理が来ないのを放っておくと、不妊、若年性更年期障害などにつながり、女性の健康と美に悪影響を及ぼします。不妊治療の一環として生理不順の治療も可能ですので、お悩みの方はご相談ください。
筑波大学が行った研究では、逆子と診断され鍼灸治療を受けた143 例中 88 例 61.5%が矯正したと報告しています。
筑波大学の研究チームは、妊婦が身体の不調(肩こり、腰痛、むくみ、冷え等)がある場合とない場合での頭位矯正率(逆子が治ること)に違いがあることも報告しています。
妊娠期に不調がない状態を保つことが、逆子を治すことにも繋がる可能性があることから、早期の鍼灸治療を受けることを推奨されています。
同大学は、「妊娠 28~31 週に鍼灸治療を開始した者は、妊娠 32~35 週に鍼灸治療を開始した者に比べ、矯正率が有意に高い結果が得られた。」とも報告しています。
逆子の鍼灸治療を始める時期は29週前後からが理想的と言えるようですし、私が診て来た方々を振り返っても、特別な異常がない場合、33週あたりからスタートするよりも、20週後半からスタートしている方が矯正率は高いと実感しています。
東洋医学では、人間の身体の頭側が「陽」とし、足側を「陰」とします。そして頭が涼しく足が暖かくなっていることで、陰陽の調和をはかっていると考えています。これを頭寒足熱と言います。
赤ちゃんは28週以前まではグルグルと母体の中を回り、陰陽を循環させているのですが、出産間近になると、母体の陽側に赤ちゃんの足「陰」が、母体の陰側に赤ちゃんの頭「陽」になることで、バランスを整えるようになります。母体の頭寒足熱が胎位の道しるべになっている感じです。
母体のお尻や足が冷たくなっていたり、循環が悪くなっていたりすると、道しるべが通常とは違う所にあるため、赤ちゃんが迷って胎位異常になってしまうと考えています。
母体の調子を整える事は、赤ちゃんの健康、出産の準備にも必要になってきます。身体にやさしい生活を送れるよう当院がサポートさせて頂きます。
東洋医学では、どんな怪我や病気などの不調でも、まず「精気の虚」と呼ばれる、いわゆる「冷え」が日常の生活の中で発症することから始まり、冷えの程度が悪化することで病気に移行していくと考えています。
私たちは日常生活で知らず知らずのうちに負のスパイラルに陥り、
心身のバランスを乱してしまっている可能性があります。
身体が冷えると身体の動きが悪くなり、痛みなどの症状や不調を感じるようになります。
不調は心のゆとりを損ないます。
心にゆとりがないと、精神的にも肉体的にも緊張感が生まれ、身体の動きが悪くなってしまいます。
身体の動きが悪いと、熱生産がうまくいかず、冷えやすい体になってしまいます。
東洋医学では、冷えることで身体の免疫や機能が低下(東洋医学では精気の虚と呼ぶ)すると考えています。不妊症や月経トラブルなどの女性特有の不調を整えるのには、冷えない身体づくりが必要不可欠です。
滞っためぐりを促し、体質にあった食生活を送れるようサポートしていきます。
心にゆとりがないと、身体は固まり、動きも悪くなり、冷えやすい身体になってしまいます。
鍼灸治療は自律神経にも作用することが知られています。
心のバランスが整いやすくなるようサポートしていきます。
首肩こりや腰痛、膝痛、腱鞘炎、しびれなどを訴える方に共通するのが、身体の動きが悪くなってしまっていること。
首が回らない時でもその反応が足に出ることもあります。
全身のツボを使って固まって動かなくなった身体を解きほぐしていきます。