冷えには注意が必要だけど、温めてばかりいる方は要注意?
「身体(お腹)を冷やすんじゃないよ」
ごもっともなこの言葉、実は捉え方に注意が必要です。
言葉そのもの、「冷える」ことによって血流を滞らせないようにであったり、妊婦さんならば子宮収縮などが起きることを避けましょうね、と言う理解。
これについては全くその通りで、女性全てに当てはまる事かと思います。
もうひとつ、よく勘違いされやすい理解があります。
それは、「冷やさない=温める」
これ、ちまたの雑誌などでも「子宮を温める」とか「温活」などという言葉で、なんでもかんでも温めれば身体に良いというような表現で、「冷やさない」こととイコールで勧められています。
東洋医学でも「冷える」ことから病気になる、機能が低下する、と考えていますが、「冷やさない」事と「温める」事は、イコールではありません。
では、東洋医学的な「冷やさない」事と「温める」事の違いを簡単に説明してみましょう!
「冷やさない」事とは、「身体を冷やす行為をやめましょう。」と言う意味合いが強く、
具体的には、夏野菜や果物などの身体を冷やすきっかけになる食材を摂りすぎる、汗をかきすぎる、汗をかいた後風(冷房)にあたる、などの行為をし過ぎないように注意しましょう、という事です。
「温める」事とは、「身体が冷えている場合に行う事」で、皮膚にお灸やカイロで直接温める、温めるきっかけになる食材(お肉、生姜、辛子類、塩っ気)を食べる、筋肉をつける、などの行為を積極的に行う、という事です。
「冷やさない」を気をつけるあまり、「温める」ことばかりやっていても、逆に身体に熱を持ちすぎて、身体は放熱しようと働いてしまうため、結果冷やすことになりかねないのです。
特に女性は、「冷やさない」生活をするべきであり、「温める」生活をすべき人は冷えている人が行うべきことと理解いただけましたでしょうか・・・
言葉って難しいですね・・・
おしまい。